靴下を買いに行く。少しわくわくする。
みんなは知っているだろうか?靴下売り場には妖精がいるっていう話し。
子供のころ、ぼくは両親が靴下を買いに行くって時は必ず両親についていったものだ。あのころのぼくはどうしてあんなにもピュアだったのだろう。
しかしぼくは成長していくにつれ妖精なんてものがいるわけないという現実を受け入れるようになっていき、そもそも靴下の妖精の話し自体をいつのまにか忘れていたんだ。
でもある日、大学に入ってからできたある友人がいきなりぼくにこう言ったんだ。
友人「靴下売り場で小さい変なの見た。あれは妖精だ」
ぼくはびっくりした。瞬時に子供のころの記憶を思い出したぼくは言った。
ぼく「それは靴下の妖精だよ」
ぼくはものしりだなあって友達から尊敬されてそのときはそこまでだった。
今日ぼくは久しぶりに靴下売り場に行くのだ。少しわくわくするのは当然だ。
もしかしたら靴下の妖精と会えるかもしれない。
ぼくはそんな期待を胸に張り切って靴下売り場に向かった。
ぼくは靴下売り場についた。
いなかった。
なにひとつおかしいところのないただの靴下売り場だった。
ぼくは少しがっかりしたが目的を果たすため靴下を買った。
グレーの普通の靴下を一足買った。
ぼくは家に帰った。
なんだか疲れて帰ってきたぼくは買ってきた靴下を袋から出しもせずに机においておいて夕飯を食べてテレビを見てだらだらといつもどおりの平日の夜を過ごした。

寝ようと思ったとき妙に机の上の靴下が気になった。
ぼく (せっかく買ってきたし袋からだして閉まっておくか。)
ぼくは靴下を袋からだした。
い、、、いたっっっ!!!

う、うわーーー。
ぼくはただただおどろいて固まってしまった。

妖精「どうもこんばんは。靴下の妖精、サラリー万太郎です。万太郎というと少しシモネタチックですが許してください。本名ゆえ。」
ぼく「..............ここここ、こんばんは」
万太郎「・・・・・・・」
ぼく「・・・・・・・・・あの、あなたはいったい何ですか?妖精さんにはじめてであったもので」
万太郎「直接的なものいいですね。見たところ学生さんみたいなのでしかたないかもしれません。社会人のルールってものがまだわかっておられませんね。せっかくですからお茶でもいただけますかな?」
ぼく「ああっっ、す、すいません、気がきかずに」
いきなりしかられた。ぼくは精一杯の気をきかせた。
ぼく「どうぞ」

万太郎「ありがとうございます。いただきます。うん?うーーん???」

万太郎「これはなんですか?」
ぼく「お茶ですが…………」
万太郎「紙にお茶の絵を書いたもののようですが私達は子供のおままごとでもやっているんですか??」
ぼく「すいません……………..」
..................................................
ぼく「先ほどは失礼しました。あらためましてどうぞ」

万太郎「ありがとうございます。いただきます。」
ぼく「……………………..」
万太郎「………………………..」
ぼく「ののの、飲まないのですか?」
万太郎「ふむ、ではいただきます。」
万太郎「ちょっと遠すぎて飲めませんね。」
ぼく (靴下から自分ででれないんだ!!)
ぼく「すみません、気が利かずに」
ぼくは彼をお茶のところまで運んであげようと思った。
ひょいっっ

ぼく「!!!!????????」

万太郎「…………………君って人は」
ぼくは見てはいけないものを見た。そしてやってはいけないことをやってしまったようだ。
ぼく「すすすすす、すみません、お茶どうぞ」
ぼくはやってはいけないことをやってしまった気がして相当あせっていた。ぼくはこの後の展開を予想できなかったわけではないのに。

ぼく「………………..」
万太郎「……………………..」
ぼくは机の上のお茶をタオルでふき取って当然のように彼を可燃ごみに分類して捨てた。
妖精ってもっとかわいいものだと思っていた。
目的の靴下を買えてよかった。
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